ダイエットや糖質制限に向いている甘味料って何だろうと迷われませんか?
砂糖の代わりに使われるダイエット系甘味料の中で「ラカンカット」というのがあります。
でも実際、糖質はどれくらいあるのか、血糖値に影響しないのか、安全性なども気になりますよね。
ネット上では詳しい情報はあまり載っていなかったので、不明な点はすべて販売会社に問合せして回答して頂きました。
この記事を読めば、ラカンカットについての詳しい情報がわかり、疑問や心配もしっかり解決できますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
ラカンカットとは?甘さや成分について
ラカンカットとは、砂糖の代わりに使われる甘味料です。
カロリーがゼロなのでダイエットや血糖値コントロールによく使われます。砂糖よりも控えめな甘さで、クセのない味です。
ラカンカットの詳しい情報については、ネットで探してもあまり見つからないと思います。
販売元の株式会社タモンに問い合わせたところ「卸売りがメインで企業サイトにもラカンカットの情報は載せていないため、詳細は会社に聞いて下さい」とのことでした。
なので不明な点を質問をして回答を頂きましたのでご紹介していきます。
まずラカンカットはタモンが直接販売するのではなく、別会社によるネット販売かドラックストアなどの店頭で販売されています。
各会社の商品説明としては以下の簡単な情報だけのようです。
通販や店頭での商品説明
・ラカンカエキス・甘草エキス入り ・カロリーゼロの甘味料 ・すっきりとした甘み ・糖分やカロリーが気になる人向け ・飲み物や料理に利用できる
ちたみに商品パッケージからも情報を補足しましたので参考にして下さい。
商品パッケージからの情報
・主成分のエリスリトールは、カロリーゼロで砂糖の約75%の甘さ ・エリスリトールは、とうもろこし由来のブドウ糖から作られ体内でエネルギーにならない ・羅漢果(ラカンカ)は、中国の桂林に生育する低カロリー甘味果実 ・甘草(あまくさ)は、古くから日本・欧米で多くの食品に使われている植物性甘味料
販売会社に確認した内容については、以後黄色のアンダーラインを引いておきます。
問合せでわかったこと(まずは一部)
・ラカンカットの甘さは、砂糖の7~8割くらい ・原材料の割合:エリスリトール(98.3%)、ラカンカエキス・甘草エキス(1.7%) ・ラカンカットの茶色はラカンカエキスの色
ラカンカットの甘さは砂糖の7~8割です。主成分のエリスリトールの甘みが砂糖の約75%(一般的には約70%とも言われる)なので、ほぼエリスリトールと同じ甘さのままですね。
ラカンカットを料理やお菓子に使うとき、砂糖よりも甘くないので量は調整する必要があります。
とくにお菓子作りでは砂糖(甘味料)を多く使います。砂糖と同じ量で作ると甘みが足りなくなるのでご注意下さい。
ラカンカットの糖質は?血糖値に影響するのか?
ラカンカットの糖質は100gあたり99.8gです。砂糖並みに糖質量はありますが、類似品のラカントなども糖質量は同じくらいあります。
ラカンカットの98.3%を占めるエリスリトールは体内で吸収されずに排出されるので、エリスリトールの分は血糖値に影響しません。
血糖値が上がれば血液中にあふれた糖を体に取り込むために、インスリンというホルモンが分泌されます。それでも余ったエネルギーは脂肪として蓄積されます。
そのためエリスリトールのように、血液中の糖が増えずに体から排出されれば、血糖値も上がらず脂肪も増えない(太らない)ということになります。
ただし他成分のラカンカエキスと甘草エキスが1.7%含まれます。その分がどれだけ血糖値に影響するかはわかりません。
販売会社によると、1.7%の成分が血糖値にどれだけ影響するかはデータを取って無いのでわからないが、あまり影響しないだろうとの回答でした。(※黄色のアンダーラインは販売会社に直接聞いた情報です)
私も1.7%は微量なので、血糖値の心配はほとんどいらないと思います。
似たようなダイエット甘味料でラカントが有名ですが、ラカントの甘みを補っている羅漢果エキスは他社の物とは異なります。
ラカントの製造会社の特殊技術で羅漢果から砂糖の300倍の高純度の甘みを抽出しています。微量でも高純度の羅漢果エキスなのでラカントを砂糖と同程度の甘さまで引き上げることができるとのこと。
他社のラカンカエキスだと純度が低いものもあり、それを使った甘味料は血糖値に影響する可能性はあります(ラカンカットのラカンカエキスの純度はわかりません)。
ラカンカットの安全性
ラカンカットの原材料は3つで、エリスリトール、ラカンカエキス、甘草エキスです。(※黄色のアンダーラインは販売会社に直接聞いた情報です)
・すべて中国産だが残留農薬の検出は無い ・エリスリトールやエキスの加工も中国 ・加工済の材料を日本で混ぜ合わせて製品にし販売
原材料3つすべて残留農薬は無いとのことで、農薬面ではまず安全だと言えます。
ラカンカットの大部分を占めるエリスリトールは、果物、きのこ類、発酵食品(味噌やしょう油)、発酵飲料(ワイン)に自然に含まれている成分です。
過剰に摂取すると下痢になる場合もありますが、今までは世界的に安全性が認められていました。
しかし2023年にアメリカの最新研究で、心臓病、高血圧、糖尿病の場合、エリスリトールの血中濃度が高いと心血管疾患リスクが上がる可能性があると報告されました(対象者は75%が心臓病や高血圧、20%が糖尿病の人)。
これは血中のエリスリトール濃度が高かった上位グループ内で血栓ができやすくなり、心臓発作や脳卒中になる可能性が高くなったということです。
この論文から、心疾患、高血圧、糖尿病の人は、エリスリトールの使いすぎには注意して、お医者様に相談しながら使用されるのが良いかと思います。
ただし、この検証は対象者が心疾患や糖尿病の人たちで、それ以外の人たちに当てはまる結果ではありません。
またダイエット甘味料を使わずにその分砂糖を多く摂ってしまえば、糖尿病や心臓病が悪化する恐れがあります。
自分にあった量を摂取するのが大切でしょう。
通販の「訳ありラカンカット」が安い理由
よくAmazonや楽天などのサイトで「訳ありラカンカット」が安く売られている理由はご存じでしょうか?
「訳あり」が安いワケは、ほとんどの場合、賞味期限が近いものだそうです。ほかには商品パッケージがかすれている、または店頭で販売しなくなったものを販売してるからです。(※黄色のアンダーラインは販売会社に直接聞いた情報です)
訳ありのラカンカットを購入する場合は、賞味期限が近い可能性があるので、念のため使い切れそうか日付を確認してから買うと良いでしょう。
おすすめのラカンカットの使い方
ラカンカットは同じダイエット系甘味料のラカントと比べると、値段が安いです。これは大きなメリットですよね。
ただし甘さが砂糖の7~8割くらいしかないので、お菓子作りには適していません。量を多くして調整するのも味や食感が変わりやすいので大変です。
そのためラカンカットはおかず系の料理に使うことをおすすめします。
おかず用の調味料なら少量なので調整しやすいし、すっきりした甘さなら料理に合います。計量する時は約2~3割増しにして砂糖の甘さに調整します。
実際私はおかず料理にはラカンカットを使い、お菓子作りにはラカントホワイト(白色で味にクセがなくラカントSよりお菓子向き)を使っています。
お菓子や料理にも使える「ラカントホワイト」~ラカントSとの違い
しょっぱい物にはラカンカット、甘い物にはラカントという感じで。
用途に応じて使い分けると便利ですし、節約にもつながりますよね。
まとめ
ラカンカットについて知りたい点は解決できたでしょうか?
ラカンカットはノンカロリーで血糖値にもほとんど影響しないとのことなので、砂糖代わりの甘味料としてダイエットや血糖値コントロールしたい人におすすめします。
ラカンカットの甘さは砂糖の7~8割くらいなので、料理に応じて量の調節をして使ってみて下さいね。